最近読んだ本

自然の野菜は腐らない (カルチャー・スタディーズ)

自然の野菜は腐らない (カルチャー・スタディーズ)

著者自身、若いときにお姉さん(当時20歳)をガンで亡くして「安全な食」に興味を持った経緯があり、『リンゴが教えてくれたこと』の木村さんと一緒に農業(作る)ではなく、流通(世に届ける)の面から自然栽培に取り組んでいる人で、、木村さんの本プラス補強的なことや、細かいデータなども含め、知らなかったことが多く読み応えがあった。読んだあと、銀座のショップで1995年から無農薬・無肥料のコマツナを買って食べてみたらほんとに美味しくて、茹ででもホントにカサが減らなかった!「有機肥料」も実は考え物だ、ということを改めて知った。ベランダで自然栽培(無農薬・無肥料)をやるのはさすがに難しい、と思ってたら友達が知らぬ間にセミナーに行って始めてた。プランターでできるんだ!今度詳しく聞いてみます。

食は土にあり―永田農法の原点

食は土にあり―永田農法の原点

永田農法自体は便利で家庭菜園でやりやすいからやってしまうけど、読んでみたら考え方はあんまり好きじゃなかった。大規模ガラス温室に冬は暖房がんがん、とか、少人数でコンピューターで全て制御とか、何か特色ある野菜作ったらすぐ商標登録とか特許出願とか。他のグループが完熟でもないのに「完熟」とうたっててくやしいです、とか。悔しいとかそういう問題じゃないでしょ。まあ、「農業」をイマドキの食えるおしゃれな「アグリビジネス」にするんだったら、自分でもそういう考え方・売り出し方すると思うけど。
確かに、何が入っているか分からない市販の有機肥料(動物性=厩肥・家畜の糞尿=コンビニの残飯など添加物だらけの餌で育ってる、しかも完熟でない「かもしれない」肥料)(植物性=腐葉土=枯れ葉剤などに汚染されている「かもしれない」枯葉)に比べれば、出所が分かっている化学肥料(永田センセの名前入り住友液肥)を既定のパーセントでコントロールして少量使う方が安全、と言う説は理解できないでもないが…。化学肥料=悪アクではないのは分かったけど、うちの野菜もそれでそれなりに育ってるから文句はないけど、、気持ち的には、ベランダにスペースさえあれば「プランターで自然栽培」にチャレンジしてみたいなぁ。どうやらそちらは深めの大きなプランターを使うらしく。ミミズも放つらしい。土も変えずに何年も?使えるらしい。