「座頭市 THE LAST」見てきた
1日、映画の日、新宿ピカデリー、21時台の回。スクリーン1で一番大きいスクリーンだったのに、映画の日で他の映画は激混みだったのに、「座頭市 THE LAST」は、2割くらいしか席埋まってなかった。もったいない。
なぜ今頃やるのか、わざわざやる意味あるのか、とか批判はいろいろあるみたいだけど、正直、自分は嫌いじゃなかった。勝しんの座頭市は3〜4本しか観てなくて、タケシのは観たが、そこまでオリジナルに思い入れがないからか。
香取慎吾版の座頭市。目が見えないから人とコミュニケーション取る時、パーソナルゾーンをグっと越えて近づくシーンが何回かあって、そこがすごくドキっとした。石原さとみとのシーンも、ギュっとこちらまで痛くなるような、桜のシーンは“におい立つ”ような。撮影がいい、ってこういうことなのか、艶っぽい、生暖かい。セットもちゃんとしてる。
殺陣がイマイチなのはしょうがない。昔はしょっちゅう時代劇やってたから、殺陣専門の人がいて、役者たちもやり込んでてきちっとキマる。今は時代劇めったにやらないから、役者たちもやるかやらないかわからない時代劇のためにずっと練習積むわけにいかないだろうし。その中でも香取慎吾はよくやってたと思う。私は。
仲代達矢はさすが。巻物が転がってて、あ、あれ絶対蹴飛ばす!ってワカルんだけど、いざバンって蹴飛ばすとハっとする。立ち居振る舞いがキマってる。
岩城滉一と寺島進が二人一緒にいると…似てる(笑)。親子?にしては年が近すぎるし…兄弟役?と思ったら、親分子分の関係でした。岩城滉一を80%縮小したら寺島進。いい役者さんいっぱい出てるし、今流れてる邦画の予告編群(予告編は目をつぶって見ないことにしてるが日本語だから聞こえちゃって、どんな話か全部わかっちゃったよ)からすると、これ(座頭市 THE LAST)が一番ちゃんとしてるんじゃ。。
それに、なんでわざわざやるのかって、別に「座頭市」に意味はなくて、これは「アポカリプト」や「第9地区」のように「座頭市」の設定だけ借りてエンターテインメント仕立てにしてあるけど、ホントは別なことを言ってるんじゃないのか、と思った。暴力の連鎖、とか搾取の構造とか、、前の親分の方が良かった???(←読み過ぎ?)、、とか。。昔の話ぢゃないですよー。今の世の中はどうですかい?と。その時、民はどう生きるべきか。
最近なぜか、「アポカリプト」といい「大魔神」といい、民が虐げられる映画ばかり観てたので「座頭市」もそう観ちゃったのかな。
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今の日本にも大魔神がいて圧政をしく悪い人たちをこらしめてくれればいいのに…と思った。大魔神にはメッセージ込められてたのかわかんないけど、泣いた。
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アポカリプトの見せ方は面白かった。暴力シーンは大嫌いなんだけど、理由があったし、そこがメインではないから見れた。史実的にどう、とかいうのではなく、マヤ文明っていう設定を借りて別なことをやった。。
まー、とりあえず、残念なとこはいくつかあるから、満点ではないけど「座頭市 THE LAST」私は★5つ中★4つで良かったです。なんで“THE LAST”なのかはwikiに書いてあった。